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土屋元理事長、解任取り消し求め県を提訴、神奈川がんセンター医師一斉退職問題

レポート 2018年3月26日 (月)  高橋直純(m3.com編集部)

神奈川県立病院機構の理事長職を解任された土屋了介氏が3月26日に神奈川県(黒岩祐治知事)を相手取り、行政手続法や地方独立行政法人法に反する解任処分があったとして処分取り消しを求める行政訴訟を横浜地方裁判所に起こした。土屋氏は同日に開いた記者会見で「医療従事者として許されない卑怯な手段を用いた副知事、一部の幹部職員に対し、激しい憤りを覚える」と訴えた。 会見に同席した弁護士の井上清成氏(土屋氏解任にあたり、機構顧問弁護士を解任)は、解任に必要な聴聞手続きにおいて、県健康福祉局が作成した「聴聞調書」に虚偽記載があり、「聴聞調書が聴聞と異なると、解任処分の根拠がなくなる」と説明。具体的には聴聞時に土屋氏側が説明を求めた前提事実に関連して、県はその場で「事実認定はしていない」と回答したが、調書では「事実認定をした」などと記載されているという。聴聞は非公開だが、土屋氏側、県側ともに録音をしているという。 3月12日付で約7カ所の訂正を求める「聴聞調書等虚偽記載訂正申立書」を送付したが県からの回答はないとし、井上氏は「虚偽の公文書が作成されたとしたら、刑事告訴など、次の法的な措置を取らなくてはなら...