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地域医療構想調整会議、成功のカギは「対話と信頼」

レポート 2018年3月29日 (木)  橋本佳子(m3.com編集長)

厚生労働省「医療計画の見直し等に関する検討会」の「地域医療構想に関するワーキンググループ」(座長:尾形裕也・東京大学政策ビジョン研究センター特任教授)の3月28日の会議で、佐賀県の地域医療構想調整会議の協議状況の事例が紹介された。同県健康福祉部医務課の日野稔邦氏は、「対話と信頼なくして、地域医療構想の推進なし」と語り、地域医療に関する各種データだけでなく、関係者が「腹を割って話せる」関係づくりが、地域医療構想実現のカギになると説明した。 佐賀県は、域医療構想を2016年4月に策定、2016年12月に調整会議に関する「取扱要領」を決定した。全県的事項を協議する県調整会議と、5つの構想区域別の分科会を設置、分科会座長(郡市医師会長)と基幹病院長の多くが、双方に参加し、連携を取りながら、地域医療構想の具体化を進めている(資料は、厚労省のホームページ)。 3月28日の「地域医療構想に関するワーキンググループ」では、2018年度の病床機能報告制度の在り方についても議論(『急性期医療を全く提供していない「急性期病棟」、データ公表へ』を参照)。 地域医療構想では、公立・公的医療機関等の役割についての...