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患者情報、勤務医の48.3%「院外への持ち出し禁止」

レポート 2018年4月7日 (土)  水谷悠(m3.com編集部)

3月中旬、患者情報が入ったパソコンやUSBメモリーを医師が盗まれる事件が2件、報じられた。一方は病院内での盗難で約700人分、一方はゲームセンターでの盗難で約3000人分だという。こうした事例ではデータの暗号化や持ち出しの許可制などの内規はあるものの、実施の不徹底が原因の場合も見られる。患者情報が入ったパソコンやメモリーなどを、持ち出すことがあるかどうかをm3.com会員に聞いたところ、あると答えたのは開業医16.8%、勤務医23.7%。勤務医では半数近い48.3%で、院内ルールで持ち出しが禁止されていた。 自由回答では、「持ち出すという感覚自体がおかしい」などの厳しい意見の他、「ひもを付けておき、必ずズボンのベルト通しに結んでいる」といった昔ながらの方法も寄せられた。 Q1:患者情報が入ったパソコンやメモリーなどを、持ち出すことがありますか。 Q2: 持ち歩く際、データの暗号化など万一の紛失に備えた対策を行っていますか。(複数回答) 患者情報保護の対策としては、どの職種も「持ち出し禁止」が最も多い。「パスワードの設定」がどの職種もその次に多く、開業医28.6%、勤務医が37.7%だっ...