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「東京集中」の是正、初期臨床研修から要検討の余地◆Vol.3

医師調査 2018年4月8日 (日)  橋本佳子(m3.com編集長)

新専門医制度では、東京都など都市部に専攻医が集中したか否かが議論になっている。初期臨床研修と専門研修の実施場所(都道府県別)について、4月から専門研修を開始すると回答した計276人の医師に聞いたところ、トップは東京都で63人(22.8%)。日本専門医機構が、3月27日の厚生労働省の「今後の医師養成の在り方と地域医療に関する検討会」で公表したデータでは、専攻医8394人中、東京都での専門研修実施は1811人(21.6%)だった(『「専攻医の東京一極集中」、増悪か否かで意見対立』を参照)。 専門研修で増えた都道府県も、東京都が19人で最多だった。以下、福岡県(8人)、宮城県(5人)、大阪府(5人)などとなった。回答数が限られた調査であるものの、各地域ブロックの中心地に多い傾向が見て取れた(Q1)。 Q1.初期臨床研修と専門研修の実施場所(n=276、都道府県別、表中の数字は人数) 今回の調査で初期研修医が多かった上位3都県について、初期研修医がどこで専門研修を行うかという視点から分析したところ、東京都では44人中、37人(84.1%)が東京都と回答。神奈川県では、28人中、16人(57.1...