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福岡地裁、保険医の登録取消処分の「執行停止」決定

レポート 2018年4月3日 (火)  橋本佳子(m3.com編集長)

保険医療機関の指定と保険医登録の取り消し処分を不服として、まち神経内科クリニック(福岡市中央区)院長の町ミチ氏が処分執行停止を申し立てていた事案で、福岡地裁は4月3日、町氏の申し立てを認める決定をした。町氏は処分自体の取り消しを求めて国を提訴しており、処分執行停止は、その一審判決の60日後まで。国側が執行停止を不服として即時抗告するかは現時点では不明。即時抗告の期限は1週間。 福岡地裁は、クリニックが受ける経済的損害や神経内科系疾患の患者を診ていた事情などを鑑み、町氏が被る損害は、「本件各処分によって維持される行政目的達成の必要性を一時的に犠牲にしても、なお救済しなければいけないほど重大であり、かつ緊急の必要性が認められる」と判断、執行停止を決定した。本件は、診療報酬の不正・不当請求があったとして監査を受け、取り消し処分となった。福岡地裁は、「不正請求をしようとする意思の有無を認定する必要がある」とし、「審理を尽くさない段階で、その有無を一義的に判断できるとまで言うことはできない」とも指摘している。 町氏は、診療報酬請求における不正・不当があったとして3月9日、取消処分を受けた(『「保...