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「専門医制度、白紙に戻して議論したい」- 神野正博・全日病副会長に聞く

レポート 2018年4月9日 (月)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

四病院団体協議会(四病協)による「専門医制度の在り方検討委員会」が3月28日に発足、同日第1回会議を開催した(『四病協、「専門医制度の在り方検討委員会」立ち上げ』を参照)。委員長に就任した全日本病院協会副会長の神野正博氏は、「いったん白紙に戻して、われわれが考える専門医制度とは何かを、今の制度にこだわることなく、検討していきたい。第二専門医機構の創設くらいまでも考えて、提言してもいいのでは、という思いがある」と語る。1年後に中間的な取りまとめを行う予定だという。神野氏に「同委員会発足の狙いなどをお聞きした(2018年4月6日にインタビュー)。 神野正博・全日病副会長 ――四病協は以前から、新専門医制度について問題提起していました。 森先生(日本精神科病院協会副会長の森隆夫氏)と私は、日本専門医機構の理事です。機構理事会の概要を四病協の総合部会で説明、問題・改善点があれば要望書を提出することなどをしてきました。今回の「専門医制度の在り方検討委員会」発足は、日本病院会会長の相澤孝夫先生の発案です。相澤先生は、このまま新専門医制度が進んでいくことに危惧を覚えたのだと思います。 ――具体的には...