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「他ができる仕事をなぜ医師が」、外国で指摘も

レポート 2018年4月10日 (火)  水谷悠(m3.com編集部)

第118回日本外科学会定期学術集会の特別企画「外科医の働き方改革:現状と改善方策」が都内で4月5日、開催された。登壇者は異口同音に、医師の中でも労働環境が過酷な外科医の負担を軽減する対策として、「外科医でなくてもできる仕事を移管すること」の重要性を力説。東京慈恵会医科大学外科学講座准教授の川瀬和美氏は、フィンランドの医療機関を視察した際に、「なぜ医師以外の人ができる仕事を、医師が行わなくてはいけないのか。高給を支払って、時間を無駄遣いしている」と指摘されたことなどを紹介した。 北海道大学循環器・呼吸器外科教授の松居喜郎氏は、「外科医が比率からすると一番減っている。外科専攻医もどんどん減り、特に新専門医制度で外科を専攻する人がかなり減っている のは問題だ。真剣に考えないといけない」と指摘。女性医師の比率が他科より小さいことや、手術以外の仕事が外科医の主なストレスになっていること、当直明け勤務の疲労がインシデントの一因となっていることなどを説明した上で、「外科医の働き方改善方策」として、「外科医の中心的仕事が手術であるようにする」、「教育体制を含む施設集約化により、個々の症例数を増やし外科...