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「カリキュラム制も柔軟に」「ダブルボードも」◆Vol.7

医師調査 2018年5月6日 (日)  橋本佳子(m3.com編集長)

新専門医制度は、2018年度は初年度だったこともあり、試行錯誤が続き、結局、開始が1年遅れた。制度を設計する立場ではなく、当事者である本制度一期生に改善点を複数選択で尋ねたところ、最も多かったのは、「研修プログラム制と研修カリキュラム制を柔軟に選べるようにする」(58.3%)、次が「ダブルボード(複数専門医取得)を容易にする」(51.8%)でいずれも5割を超えた。 新専門医制度では、あらかじめ研修する基幹施設を定め、所定のスケジュールにしたがって研修する「プログラム制」が基本。症例数やレポート提出などの結果のみではなく、研修プロセスの管理を通じて、専門研修の質向上を図るのが狙いだ。しかし、複数の施設をローテーションしたり、出産・育児をはじめ、さまざまな事情で研修施設を変更したい場合には対応しにくい。新制度でも、地域医療従事者や女性医師等への配慮からカリキュラム制も可能だが、より柔軟に選択できるように望む声が多かった。また19の基本領域のいずれかを登録する仕組みであり、複数の専門医資格を取得するダブルボードは可能だが、現時点ではそのハードルは高い。 3位は、「サブスペシャルティとの相互乗...