医師と宇宙飛行士、求められる能力は？-対談：大西卓哉・宇宙飛行士◆Vol.1

メディアでも活躍する12年目の外科医、中山祐次郎氏（福島県郡山市の総合南東北病院外科）が医療界内外の「憧れの人」に会いに行く対談企画「一介の外科医、憧れの人に会いに行く」。第5弾は中山氏の母校、聖光学院（横浜市）の先輩でもある宇宙飛行士の大西卓哉氏です。2016年7-10月にISS第48次／第49次長期滞在クルーのフライトエンジニアとして国際宇宙ステーション（ISS）に約113日間滞在されました。現在はISS滞在中で、医師でもある金井宣茂氏をJAXA筑波宇宙センターからサポートするミッションなどに従事しています。医師と宇宙飛行士に共通点はあるのか。プレッシャーがある中で活躍するには――。中山氏が医師ならではの視点で大西氏に斬り込みました。（2018年3月23日に対談。全4回の連載）。 中山祐次郎氏 私は医師ではありますが、宇宙飛行士になりたいという気持ちが10年ぐらい前からありまして、今日は高校の先輩でもある大西さんにお話をお伺いに参りました。 大西卓哉氏 宇宙飛行士にも医師のバックグラウンドの方が何人かいて、向井千秋さんや古川聡飛行士、まさに今、宇宙に行っている金井宣茂飛行士も海上自...