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医師需給2028年頃に均衡、「週60時間程度に制限」で

レポート 2018年4月13日 (金)  橋本佳子(m3.com編集長)

厚生労働省は4月12日、2040年度までの新たな医師需給推計を公表、医師の労働時間を「週60時間程度に制限」等とした場合、2020年度の医学部入学者が臨床研修を修了すると想定される2028年頃に約35万人で需給は均衡すると推計した。「週55時間程度に制限」等による推計では、2033年頃に約36万人で需給は均衡する。これらのデータを基に、医学部定員の在り方を検討する(『2022年度以降の医学部定員、「削減」の方向で検討』を参照。資料は、厚労省のホームページ)。 (2018年4月12日の「医師需給分科会」資料) 厚労省は2016年6月の第1次中間取りまとめに先立つ、同年3月にも医師需給推計を公表していた(『医師需給、「2024年に約30万人で均衡」との推計も』を参照)。今回の推計では、医師の働き方改革が進む折、時間外労働の上限規制をかけた3パターンで推計した点が特徴だ。(1)ケース1の「週55時間制限」は、時間外労働の上限が年720時間に相当(政府の働き方改革関連法案で36協定の特別条項で可能)、(2)ケース2の「週60時間制限」は、月の時間外労働の上限が80時間、(3)ケース3の「週80...