1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 「一期生として今後どうなっていくか、不安しかない」◆Vol.10

「一期生として今後どうなっていくか、不安しかない」◆Vol.10

医師調査 2018年5月25日 (金)  橋本佳子(m3.com編集長)

m3.comの新専門医制度一期生への調査で、同制度についての意見を聞いたところ、「初年度ということもあり、後期研修のイメージが付きづらく多少不安だったが、始まったものは仕方ないのでしっかり経験を積んで頑張りたいと思う」と前向きな意見もあったが、圧倒的に多かったのが制度への不満、不安の声だ。「一期生として今後どうなっていくか、不安しかない」「単に医師の強制配置のみが先行しており、人権無視的だと感じる」「全ての負債を研修医が被るようなやり方にされていたように感じた」などだ(調査のバックナンバーはこちら)。 「とにかく情報が少ないし、来るのが遅い」「制度が成立するまで紆余曲折がありすぎ、研修医が振り回されていた」など、制度決定の遅さや情報公開への不満も目立った。 新専門医制度は、5都府県の14の基本領域で専攻医数のシーリング(上限設定)が設定されたのが特徴の一つ。「各プログラムで内定が出ているのにもかかわらず、落とされた人がいて、いかがなものかと思った」「人数調整の対象になり、医局の方針で住んだこともない地域、見学もしたことのないプログラムに登録」などの実例が挙がり、「最初から定員人数を抑え...