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結局、言語はコミュニケーションのツール

オピニオン 2018年5月20日 (日)  北原大翔(シカゴ大学 心臓胸部外科心肺移植・機械式循環補助 クリニカルフェロー)

[連載第1回はこちら] 前回に引き続きあいさつの話です。 「ハイ」は最も簡単かつ普遍的なあいさつの仕方、返し方かもしれません。朝だろうが夜だろうが、偉い人だろうがなんだろうが、「ハイ」と言っとけば間違いないです。食事会にスーツで行っておけばまず間違いないことに類似します。基本的に米国での僕の病院での生活は「ハイ」、「グッド」、「サンキュー」、「オーケー」だけで1日を問題なく終えることができます。 よくよく考えてみると、これは日本にいた時と全く変わらない状態であることに気づきました。日本の病院で働いていた時、研修医や学生などへの講義を頼まれると必ず「おはようございます」「ありがとうございます」「すいません」で病院の仕事の9割は乗り切れるということを教えていました。実際、自分自身日本にいた時は主にこの3単語を使って仕事をしていたと思います。米国との違いは「すいません」がないところくらいですかね。 言語はあくまでツールであり、伝えたいことやコミュニケーションを取ることが本質であって、おそらく「ハウアーユー」は後者の「コミュニケーションを取る」という意味合いが強いアクションなのだと思います。コ...