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新専門医制度の完成度、「100%は無理、6、7割から」

レポート 2018年4月22日 (日)  橋本佳子(m3.com編集長)

日本専門医機構事務局長代行の栄田浩二氏は、愛媛県松山市で4月21日に開催された第36回臨床研修研究会のシンポジウムに出席、この4月から始まった新専門医制度について、「理事長がよく申し上げているが、100%は無理だろう。6、7割、あるいはもっと低いかもしれないが、とりあえずスタートして、いろいろな意見をいただきながら、進めていくというスタンス」と説明した。今後、同機構のリニューアルを行う予定であるなど、情報提供、周知等を徹底していくとも語った。栄田氏は、当初登壇予定だった同機構理事長の吉村博邦氏の代行として講演した。 日本専門医機構理事長の代わりに講演した、事務局長代行の栄田浩二氏。 栄田氏は、専攻医の地域偏在を防ぐために設けられた5都府県(東京、神奈川、愛知、大阪、福岡)のシーリング(14の基本領域の専攻医数は、過去5年間の専攻医の平均採用実績を超えないとするルール)は、「専攻医の中には、大変な思いをした方もおられるかもしれないが、一応、平均値の中に収まった」と説明。 その一方で、専攻医がどの基幹・連携施設で研修しているかを、各基幹施設のプログラム統括責任者が登録するためのシステムは、...