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倉敷中央病院、38人の専攻医集めるも「不安」残る

レポート 2018年4月23日 (月)  橋本佳子(m3.com編集長)

倉敷中央病院(岡山県倉敷市)の人材開発センター長・救命救急センター長を務める福岡敏雄氏は、4月21日に愛媛県松山市で開催された第36回臨床研修研究会のシンポジウムで講演し、「医師に選ばれる病院になるため、医師のニーズに対応した病院づくり」を進めている現状を紹介した。その一環で、専門研修にも力を入れており、2018年4月スタートの新専門医制度では、19の基本領域のうち、13領域で基幹施設として専門研修プログラムを運営、38人の専攻医がこの4月から研修を開始した。中でも人気は外科で、定員9人の枠が埋まった。次年度の基幹施設は、15領域に増える見通しだ。 順調な滑り出しとなったが、福岡氏は、「サブスペシャルティや既に専門医を取得した医師の更新がどうなるか、募集定員の調整が今後あるのかなどについて、不安を覚える」とコメント。「全国の募集定員は、登録専攻医数の2倍以上であり、地域偏在の原因の一つであることは間違いない。募集定員の見直しが行われるはずだと考えている。しかも、新専門医制度においては、地域間だけではなく、領域間でも調整が必要になり、非常に問題は複雑。どのようにこれが進んでいくのか、その...