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「佐賀は日本の医学に大きな貢献」-桐野高明・佐賀県医療センター好生館理事長に聞く◆Vol.3

インタビュー 2018年5月23日 (水)  聞き手・まとめ:高橋直純(m3.com編集部)

桐野高明・佐賀県医療センター好生館理事長に聞く 国立病院機構から地独法病院の理事長へ◆Vol.1 医療の問題「一番は大学の衰退」◆Vol.2 「佐賀は日本の医学に大きな貢献」◆Vol.3 ――佐賀県の医療をどう見ていますか。 仕事の面で、これまで佐賀県との付き合いはなかったのですが、東大医学部長時代に佐賀県出身の古川貞二郎さん(佐賀出身、元副官房長官)が学部長室においでになって、佐賀県出身の蘭方医、伊東玄朴(1801-1871)の記念館を作るから、東大医学部として手伝ってほしいと言われたことがあります。伊東玄朴が作った「お玉ヶ池種痘所」が、東大医学部の前身です。残念ながら、僕はちょうど任期の変わり目でできませんでしたので、同じ佐賀県出身の宮園浩平さん(現医学部長)に引き受けていただきました。 好生館に来ることになって改めて勉強しました。佐賀県は日本の医学の発達に相当大きな貢献をしていますね。日本の医学教育をドイツ式に決めたのも佐賀県出身の蘭方医、相良知安です。佐賀は江戸時代から民政を重視しており、領民を大事にした藩であったようです。また、福岡黒田藩と佐賀鍋島藩の両藩が一年交代で、長崎の...