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費用対効果評価って何?

スペシャル企画 2018年5月13日 (日)  水谷悠(m3.com編集部)

Q:費用対効果評価はなぜ導入されたのでしょうか? 高額な医薬品や医療材料が医療保険財政に与える影響への懸念から、費用対効果を価格決定の際の判断材料の一つとするために2012年に中央社会保険医療協議会に「費用対効果評価専門部会」が設置され、議論が始まりました。2016年度診療報酬改定で試行的に導入されて医薬品7、医療材料6の計13品目を対象に費用対効果の分析が行われ、2018年度改定では「オプジーボ」など医薬品2品目で薬価引き下げ、医療材料1品目で材料価格引き上げが行われました(『費用対効果評価、オプジーボなど3品目で価格調整』を参照)。 Q:引き上げもあり得るのですか? 価格が引き上げられた医療材料は「費用対効果が高い」との判定を受けました。引き上げの是非については専門部会でも議論になりましたが、引き下げを前提とした制度ではないとの厚労省の立場がそのまま通る結果となりました。 Q:分析はどのように行われるのですか? 製造した企業によるデータ提出、公正さを担保するための第三者による分析、科学的な観点や倫理的・社会的影響に関する検証などを行う「総合的評価(アプレイザル)」によって費用対効果...