日本の医療制度の特徴は？基本的な仕組みは？【医療の現状】

「基礎から分かる」をコンセプトにニュースを読み解くための「キーワード」や「背景」をQ&A;形式で解説する「教えて！医療ニュース」。日本の医療提供体制を左右する『「経済・財政再生計画」の着実な実施に向けた建議』（財務省）や、『骨太の方針2018（経済財政運営と改革の基本方針案）』（内閣府）が5-6月に出されるのを前に、今回から日本の医療制度を理解するための基礎的な事項を解説していきます。 Q：日本の医療の特徴は？ 一般的に日本の医療の特徴は「国民皆保険」「フリーアクセス」「自由開業・標榜制」 といったキーワードで説明されることが多いです。「国民皆保険」は1961年に国民健康保険法改正で達成されました。国民健康保険、被用者保険、協会けんぽ（全国健康保険協会）などの母体の違う健康保険が併存しているのも特徴と言えます。また75歳以上については、後期高齢者医療制度の対象になります。保険料だけでなく、税金（公費負担）、患者の窓口負担で医療費は賄われます。 Q：「フリーアクセス」の意味は？ 原則として患者が自分で医療機関を選ぶ仕組みです。イギリスでは、自分が登録したかかりつけ医（一般医：GP）がゲー...