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埼玉の“西の守り”としての使命 - 古屋大典・埼玉医科大学国際医療センター総合診療・地域医療科教授に聞く◆Vol.3

インタビュー 2018年6月13日 (水)  聞き手・まとめ:高橋直純(m3.com編集部)

古屋大典・埼玉医科大学国際医療センター総合診療・地域医療科教授に聞く 大学救命救急センターにある総合診療科の役割◆Vol.1 大学病院における総合診療医育成の在り方◆Vol.2 ――今、地域包括ケアシステム、地域医療構想の推進が叫ばれるようになりましたが、実感することはありますか。 埼玉の事例としては、国保町立小鹿野中央病院総合診療科にいた加藤寿先生が中心となって「小鹿野モデル」と呼ばれる包括ケアシステムのモデルがあります。公立病院が中心になって、周囲との連携を率先していることで、なるべく在宅で看取りましょうということができている。どうしても家で看取ることができない場合は病院側がサポートする。BSC(Best Supportive Care)のもと、特別な治療はしないし、大学病院に送らなくてもいいということに確約が得られていれば、いつでも受け入れる。そうすることで、訪問看護やケアマネさんが接しやすくなるわけですよね。患者さんにも説明しやすい。小さいコミュニティなんだけれども、非常にうまくいっています。 加藤先生は緩和ケアのモデルを説明するアニメもYouTubeに載せていました。このモデ...