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「パルモディア」、薬事承認から10カ月経て保険収載

レポート 2018年5月16日 (水)  水谷悠(m3.com編集部)

中央社会保険医療協議会(会長:田辺国昭・東京大学大学院法学政治学研究科教授)は5月16日、新薬15成分、21品目の薬価を了承した。薬価収載は5月22日の予定。高脂血症治療薬であるパルモディア錠0.1mg(一般名ペマフィブラート)は2017年7月3日に薬事承認を得ていたが、製薬企業との価格交渉が折り合わず、10カ月を経ての保険収載となった(資料は、厚生労働省のホームページ)。 薬事承認から10カ月を経過していることについて、健康保険組合連合会理事の幸野庄司氏が理由を尋ねたところ、厚労省保険局医療課薬剤管理官の中山智紀氏は「企業の希望と算定した薬価に開きがあり、交渉してきた。端的に言えば、価格交渉で折り合わなかったということ」と回答。幸野氏は、「(乾癬治療薬の)トルツを思い出した。いったん収載したものを取り下げた件だ。製薬会社がゴネて薬価収載を引き延ばすのはいかがか」と疑問を呈し、中山氏は「おっしゃる通り、必要な薬は速やかに薬価収載することが必要だ。われわれとしてもギリギリのところで、(厚労省医政局)経済課を通じて必死に交渉するということだ。過去にもほんの一部あるが、今回は稀なケースだ」と...