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2025年の社会保障給付費は140兆円に【医療の現状】

スペシャル企画 2018年5月23日 (水)  長倉克枝(m3.com編集部)

Q 社会保障給付費は増え続けていますが、この推移と内訳はどうなっているの? 2017年度の社会保障給付費(年金、医療、介護・福祉・その他)は120.4兆円と過去最高となり、この財源は主に公費(国や地方自治体などの税に該当)と保険料によって賄われます。さらに保険料は被保険者負担と事業主負担に分けられます。2017年度の社会保障給付費は、46.3兆円が公費、保険料が68.6兆円でした。 社会保障給付費が増加を続けているのは、主に高齢者医療・介護給付費の増加のためです。日本の社会保障制度は、社会保険方式を取りながらも、高齢者医療・介護給付費の5割を公費で賄うなど公費負担の依存度が高いため、主に公費負担が増えているのが現状です。 (2018年4月11日の財務省財政制度等審議会財政制度分科会の資料「社会保障について」) なお、公費負担のうち政府予算の社会保障費(社会保障関連費)は、この30年で約20兆円増加しています。人口構造の変化による自然増では、2016~2018年度は年間6300億円増えると推計されています。これに対して、「骨太の方針2015」ではこの3年間で自然増を計1.5兆円に抑えるよ...