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5つの医療情報ネットワーク、継続運用のコツ紹介

レポート 2018年5月26日 (土)  橋本佳子(m3.com編集長)

長崎県下の施設が参加する医療情報ネットワーク「あじさいネット」の第7回研究会が5月19日、「ICTを使った地域医療情報ネットワークの運用継続性~継続運用のためのコストと適正運用のための管理~」をテーマに2部構成で長崎市内で開催され、第2部では同ネットを含む全国5つのネットワークが好事例として紹介された(第1部については、『専門医とかかりつけ医&患者を結ぶオンライン診療でも活用』を参照)。 「あじさいネット」を運営するNPO法人長崎地域医療連携ネットワークシステム協議会理事で、長崎大学病院医療情報部准教授の松本武浩氏は、2004年から14年間運営している実績を踏まえ、患者が複数の医療機関を受診している場合、カルテ情報を集約化、閲覧できるようになれば、「『近医』が『かかりつけ医』になる」とし、医療情報をネットワーク化し、連携する重要性を強調。その上で、「補助金頼み」にせず、継続運用・発展させるためには、(1)日常的な維持費は、会費徴収により、“自走”を目指す、(2)補助金は、1回の予算で完結したり、システム更新など計画的な利用に充てる――という使い分けがコツとなると説明した。強力な啓蒙と有...