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専門医とかかりつけ医&患者を結ぶオンライン診療でも活用

レポート 2018年5月26日 (土)  橋本佳子(m3.com編集長)

長崎県下の施設が参加する医療情報ネットワーク「あじさいネット」の第7回研究会が5月19日、長崎市内で開催され、井上病院(長崎市)の副院長を務める吉嶺裕之氏は、専門病院と離島等のかかりつけ医を「あじさいネット」のテレビ会議システムで結び、専門医がかかりつけ医のもとを受診した患者を診察するという、新たなオンライン診療の取り組みを紹介した。井上病院では、退院前カンファレンスでも同システムを活用することがあり、紹介元と紹介先の医師らが、紹介元が持つ診療情報を見ながら、退院後の方針を検討している。 長崎県には、壱岐、対馬、五島など医療資源の少ない離島がある。「離島や僻地在住の患者に対しては、診療の質を落とさず、かつ効率的な医療を提供できるような仕組み作りが求められている」(吉嶺氏)。井上病院が専門とする分野の一つが、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の診断と治療。離島在住のCPAP(持続陽圧呼吸療法)ユーザーは、CPAPを使い続けるために、1~3カ月に1回、1日費やして、高額の交通費を支払い、本土の井上病院を受診している。その負担軽減のために始めたのが、オンライン診療だ。 (提供:吉嶺氏) 第7回あじ...