1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 兵庫医科大、iSC細胞の松山氏らが最終講義◆Vol.2

兵庫医科大、iSC細胞の松山氏らが最終講義◆Vol.2

レポート 2018年5月25日 (金)  大西裕康(m3.com編集部)

兵庫医科大学が3月14~15日に開いた「退職記念講演会」の2日目、15日には、虚血傷害誘導性多能性幹細胞(iSCs)研究の第一人者として同大学の先端医学研究所神経再生研究部門で教授を務めた松山知弘氏ら計4人が登壇した。 ◆松山知弘・先端医学研究所神経再生研究部門教授 「兵庫医科大で育む新規再生治療法を世界へ」 松山氏 松山教授は1978年3月大阪医科大学卒業後、大阪大学医学部第一内科脈管研究室へ入局。大阪大学医学部附属病院の医員、大阪大学医学部高次研神経解剖研究生を経て1986年に渡欧しオランダ・グロニンゲン大学に留学。帰国後の1989年に兵庫医科大学第五内科に赴任し、翌年から同内科学神経・SCU科の講師・助教授を経て、2005年に先端医学研究所・神経再生研究部門の教授に就いた。 講演は「血管の正体」と題し、脳血管障害に対する新たな治療法を研究する中で発見した、血管新生が神経機能の再生に関与する仕組みを解説し、新たな治療法として確立するための研究が進んでいる状況を説明した。血管の正体については、「たいそうなタイトルを付けたが、実はまだ分かっていない」と述べて聴衆を和ませた上で、血管新生...