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Dr.コトーは今も診療所や病院に応援へ向かう-対談:瀬戸上健二郎・元手打診療所長◆Vol.2

スペシャル企画 2018年6月3日 (日)  まとめ:高橋直純(m3.com編集部)

一介の外科医、憧れの人に会いに行く:対談:瀬戸上健二郎・元手打診療所長 Dr. コトー「日本の医療はつながっている」◆Vol.1 中山:手術の時は全身麻酔も先生がやられながら、お腹も開けて、という感じですか。 瀬戸上:そうです。あの頃は、医師が挿管して麻酔をかけて、後のバッグをつまんでというのは、看護婦さんだとか事務長とかがやってたものですよ。 中山:そうなんですか。私は麻酔科の先生がいる所でしかほとんど手術をやったことがないので、想像もできないぐらいすごい大変だったろうと思ってしまいます。 瀬戸上:いや、だけど、手打診療所ではやっぱり鍛えられましたからね。安全性はものすごく高かったように思います。僕らの頃は、外科は何でもやってた頃だから。僕は胸部外科に行ったから、肺がんの手術が一番得意でしたが。 ただ、「自分がやりたい」、「自信があるだけ」ではだめで、患者さんがノーと言ったら絶対できないのが手術でしょう。最初の頃は島の人たちは、鹿児島市内まで手術を受けに行っていましたが、そのうち全部帰ってくるようになった。例えば、子どもが鹿児島市の学校に入って、そこで盲腸になったとしてもわざわざ島に...