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老人パラダイス構想が地域包括ケアへ-対談:瀬戸上健二郎・元手打診療所長◆Vol.4

スペシャル企画 2018年6月16日 (土)  まとめ:高橋直純(m3.com編集部)

一介の外科医、憧れの人に会いに行く:対談:瀬戸上健二郎・元手打診療所長 Dr. コトー「日本の医療はつながっている」◆Vol.1 Dr. コトーは今も診療所や病院に応援へ向かう◆Vol.2 「遠隔画像診断には何度も助けられた」◆Vol.3 中山:先生は島全体を見られてきましたが、現在は、「地域包括ケアシステム」と呼ばれる医療と介護の連携が重要視されています。先生はどのようにお考えですか。 瀬戸上:それはもう僕が行った時から、下甑島では既に老人パラダイス構想というのを言っていましたよ。 中山:老人パラダイス構想。名前がいい。 瀬戸上:老人問題なんていうのはまだ全然出てこない頃のこと。国保の診療所だったので。介護でも下甑島はやっぱり時代を先取りしてました。普通の老人ホームがありましたけれども、特別養護老人ホームを造ったんですよ。島内にある4つの村が4つとも造ったの。それは下甑の知恵なの。特養を造ろうと思っても、そう簡単には許可が下りない時代、下甑が出した知恵は、ミニ特養です。 中山:ミニ特養? 瀬戸上:うん。普通は40床以上でしょ。だけど、許可が下りない。だけど下甑では40床は要らないので...