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「ビッグデータ・AIは今後特に力を入れる領域」日本消化器病学会が委員会設置

レポート 2018年5月29日 (火)  長倉克枝(m3.com編集部)

日本消化器病学会は、新たに設置したビッグデータ・AI検討委員会の第1回研究会を5月26日に都内で開催した。同学会副理事長で兵庫医科大学内科学消化管科教授の三輪洋人氏は、「この分野は消化器病学会として今後特に力を入れる領域の一つだ。消化器病の中でAI(人工知能)やビッグデータがどのように関連していくか、世の中がどうなっていくかを感じ取り、委員会への協力をいただきたい」と話した。 同委員会は今後の同学会の方向性を示すための強化領域として、今年1月に新たに設置された理事長直轄の4つの諮問委員会のうちの一つ。当初、研究会参加者は60人を予定していたが、募集が殺到したため120人まで増員したという。同委員会の活動について、担当理事で徳島大学大学院医歯薬学研究部教授の高山哲治氏は「内視鏡画像、超音波画像、血液バイオマーカー、遺伝子情報といったデータを治療に役立てるにはどうするか、今後の研究や臨床での課題探索に向けて進めていきたい」と説明する。 研究会では、医療分野でビッグデータやAIに詳しい3人の専門家が登壇して講演した。基調講演では、東京大学大学院医学系研究科医療情報学分野教授の大江和彦氏が登壇...