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昭和大病院、ICUの遠隔モニター「eICU」運用開始

レポート 2018年5月30日 (水)  水谷悠(m3.com編集部)

昭和大学病院とフィリップス・ジャパンは5月28日に記者会見し、複数の病院のICUをネットワークで結ぶ遠隔集中治療患者管理プログラム「eICU」の運用を2018年4月に開始したと発表した。本院と江東豊洲病院(東京都江東区)にあるICUのベッドサイドの機器のデータを、本院にある支援センター「Showa eConnect」でモニタリングするシステムで、アジアでは初めての導入だという。昭和大学病院副院長兼eICU室長で麻酔科学講座主任教授の大嶽浩司氏は「個人の努力だけでなく、システムを通じて医療提供のプロセスを向上させることが、eICUのカギになる」と話した。 大嶽浩司氏 当面は本院31床(ICU14床、CCU10床、ER7床)と江東豊洲病院18床(ICU/CCU13床、ER5床)の計49床が対象だが、今後、他の附属病院にも拡大する方針。 eICUの仕組み(提供:フィリップス・ジャパン) 大嶽氏は、日本の集中治療の現場が抱える課題として、次の4点を指摘。 ICUを必要とする患者の増加-医療技術が進歩したことにより、集中治療を必要とする患者が増加したことと、高齢となる重症患者が増加したこと。 集...