1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 都道府県の医療機関情報サイト、口コミやQIを載せるべきか

都道府県の医療機関情報サイト、口コミやQIを載せるべきか

レポート 2018年6月1日 (金)  高橋直純(m3.com編集部)

厚生労働省の「医療情報の提供内容等のあり方に関する検討会」(座長:桐野高明・東京 大学名誉教授)の第9回会合が5月31日に開かれ、都道府県が医療機関の情報を一般向けに公開する「医療機能情報提供制度」の新たな在り方について検討を始めた。海外の公的ウェブサイトでは、QI(臨床指標:クリニカル・インディケーター)を使った医療機関同士の比較ができたり、患者の口コミが掲載されていることが紹介され、日本でも導入すべきかを議論した(資料は厚労省のホームページ)。 「医療機能情報提供制度(医療情報ネット)」は病院、診療所、歯科診療および助産所に対して、医療機能に関する情報を都道府県へ報告することを義務付け、都道府県がウェブサイトなどを通じてその情報を住民・患者に提供するもの。2007年度より開始した。国が報告すべき情報を定め、都道府県がそれぞれ独自に公表している(厚労省の『医療機能情報提供制度(医療情報ネット)について』を参照)。医療機関は年に1回以上の報告が義務付けられているが、負担になっていることなどが指摘されている。 厚労省の事務局は、「制度開始から10年以上が経過し、当時とは医療を取り巻く環境...