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子育てと仕事の両立は女性医師だけの問題にあらず―力山敏樹・自治医大さいたま医療センター副センター長に聞く◆Vol.2

インタビュー 2018年6月12日 (火)  長倉克枝(m3.com編集部)

【力山敏樹・自治医大さいたま医療センター副センター長に聞く】 Vol.1 医局員の4分の1が女性医師の外科、子育ても手術もこなす Vol.2 子育てと仕事の両立は女性医師だけの問題にあらず ――今後、子育てをしながら臨床をする女性医師も増えてくると考えられます。 うちのスタッフの女性医師では、他に1人が間もなく出産、1人が間もなく結婚、1人が1年以内には結婚する予定です。出産・子育てを含めて彼女たちが次にどういう道を歩くか考えるということは、今後もほぼ毎年、ルーティーンのように出てくることになるでしょう。 誰もがA医師のように出産後すぐに復帰しフルタイムで働けるとは思っていません。多くの女性医師が選ぶのが、出産・子育て中に大学院に入ることです。大学院では研究をしますが、診療は手伝うくらいで当直や呼び出しもなく、出産・子育てと両立しやすい。実際、今年出産予定の女性医師は、他の病院で研修中の昨年、妊娠が判明しましたが無事内視鏡外科技術認定医を取り、この春、うちに戻ってきたと同時に大学院に入りました。実家が遠く親の協力が得られないので、出産・子育てと臨床の両立ができないと判断したのですね。 ...