1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 精神保健指定医不正申請への行政処分完了、今回は34人

精神保健指定医不正申請への行政処分完了、今回は34人

レポート 2018年6月7日 (木)  水谷悠(m3.com編集部)

厚生労働省は6月6日、医道審議会医道分科会の答申を受け、医師17人に医業停止1月、17人に戒告、計34人の行政処分を決定した。効力発生は6月20日の予定。いずれも、聖マリアンナ医科大学病院での精神保健指定医の不正取得問題に端を発した全国的な調査で、不正が判明して2016年11月に精神保健指定医を取り消された医師。取り消された計101人中2人は死去、28人が2018年1月に、37人が同年3月に行政処分を受け、これで99人への行政処分が完了した(過去2回は『医師28人を行政処分、精神保健指定医不正申請で』、『101人の不正を認定、精神保健指定医、大学教授も対象』)。 99人中23人は、処分等を不服として裁判で争っている。争っている対象は、指定医取り消しのみの医師も、行政処分と両方の医師もいる。このうち、6月6日時点で指定医取り消しの執行停止は4人、行政処分の執行停止は3人出ている(うち1人は重複)。 今回の34人の内訳は、指定申請時に自ら担当として診断または治療に十分な関わりを持っていない症例をケースレポートとして提出した医師が20人、指導医としての指導および確認を怠りながらケースレポート...