1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 「医療が取り残されることあってはならない」横倉会長

「医療が取り残されることあってはならない」横倉会長

レポート 2018年6月7日 (木)  高橋直純(m3.com編集部)

日本医師会の横倉義武会長は6月6日の定例記者会見で、「骨太の方針2018」の原案について、幼児教育の無償化や介護人材の処遇改善が盛り込まれた点に関連して、「社会保障の充実の中から、前倒しによって医療が取り残されることがあってはならない」と訴えた。 「骨太の方針2018」原案では社会保障については「2025年度のプライマリ-・バランス黒字化に向けては、社会保障改革を軸として、社会保障費の自然増の抑制や医療・介護のサービス供給体制の適正化・効率化、生産性向上や給付と負担の適正化等に取り組むことが不可欠である」とされた一方で、「社会保障制度の持続可能性確保が景気を下支えし、持続的な経済成長の実現を後押しする点にも留意する」という文言も盛り込まれた。横倉会長は「日医が主張する社会保障と経済が相互作用の関係にあることが一定の理解をされた」として評価した。 かねて懸念を示していた「保険給付率の自動調整」「地域別の診療報酬」「受診時定額負担」については、「これらはいずれも『検討する』と記載されているが、国民の安全な医療に資する政策か、公的皆保険を堅持できるかの2つの政策判断基準に照らし合わせて主張し...