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順大・久岡教授の最終講義、故小渕首相に随行した経験など紹介

レポート 2018年6月11日 (月)  大西裕康(m3.com編集部)

久岡氏 順天堂大学大学院医学研究科総合診療科学教授の久岡英彦氏は3月28日、定年退職記念講演会で登壇し、医師人生を振り返って自身の歩みを紹介した。故小渕恵三首相(当時)の主治医として外交などの折に随行で政府専用機に同乗していた経験に触れたほか、愛妻家の一面ものぞかせた。 久岡氏は1980年に順天堂大学医学部を卒業、その後も順大一筋。麻酔科学講座に入局したが、その後に1984年に循環器内科学講座に助手として入局。同臨床講師などを務めた後、2003年に救急部救急室室長に就任。その後、総合診療科研究室助教授、同専任准教授、順天堂医院医療保険室室長などを経て、2013年からは総合診療科教授を務めた(図1参照)。 図1、久岡氏提供 麻酔科で全身管理の経験、循環器で生かす 医学生時は皮膚科学に進もうと考えていたが卒後は麻酔科学講座に入局。「恩師の一人である先生を裏切ってしまった」と振り返ったが、麻酔科学講座での経験や教えについて「いまだに役に立っている」と重要性を強調。「(気管)挿管する器具で尻を叩かれたりで厳しかったが、愛情も豊かな先生に育ててもらった。当時のスタッフとは今でも親交がある」と述べ...