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自民・医師の働き方改革PT「裁量労働制」の検討方針

レポート 2018年6月15日 (金)  高橋直純(m3.com編集部)

自民党の厚生労働部会「医師の働き方改革に関するプロジェクトチーム」は6月14日、全国医学部長病院長会議と日本私立医科大学協会へのヒアリングを実施した。会議後、座長を務める参議院議員の羽生田俊氏は、医師への裁量労働制の導入に関して「どういう形なら可能なのかをPTとして方向性を出したい」との見解を示した(前回のヒアリングは『「医師の働き方、ベテランと若手で意識に差」』を参照)。 羽生田氏はヒアリングの結果について、裁量労働制について「国立大学は適用しようとしているのが多い。私立は少ない」と説明。「専門業務型裁量労働制(※)」にはさまざまな制約があるとし、医師にも適用できるかについては、「今のままだと無理。プログラマーなどとは違う。医師の場合は、生きている人間(患者)が対象で、常に連続して対応しなくてはいけない。それを考えた上で裁量労働制ができるかどうか、それは今後の課題」と説明した。 次回以降で、若手医師や他職種からの意見をヒアリングする方針。 ※専門業務型裁量労働制:業務の性質上、業務遂行の手段や方法、時間配分等を大幅に労働者の裁量にゆだねる必要がある業務として厚生労働省令および厚生労働...