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健康格差に関する行動指針、「三重宣言2018」公表

レポート 2018年6月17日 (日)  橋本佳子(m3.com編集長)

理事長の丸山泉氏 日本プライマリ・ケア連合学会は6月16日、「健康格差に対する見解と行動指針」に関する「三重宣言2018」を、三重県津市で開催された同連合学会の第9回学術大会で発表した。不公正な健康格差の是正に向けた行動指針は6つで、それに加えて、学会員一人一人が推奨すべき行動や実例集を「予防活動・診療」「教育」「研究」「パートナーシップ」「アドボカシー」の5つの分野に分けて提示している(詳細は、同学会のホームページ)。 同連合学会理事長の丸山泉氏は、「健康格差」は、途上国の問題と捉えられがちだが、東京や大阪など大都市部も含めて日本でも見られるとし、「われわれの身近な問題に対して、医療者は感受性を持つべき」と指摘。「本学会が取り組まなければ、どこがやるのかという思いがあった」と述べ、行動指針の作成はあくまでスタートであるとし、各学会員の今後の具体的取り組みに期待を込めた。 【健康格差に対する学会の行動指針】 1) あらゆる人びとが健やかな生活を送れるように社会的な要因への働きかけを行い、健康格差の解消に取り組みます。 2) 社会的要因により健康を脅かされている個人、集団、地域を認識し、...