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新専門医制度、「日本版ACGME」設立で改善を

レポート 2018年6月19日 (火)  橋本佳子(m3.com編集長)

三重県津市で第9回日本プライマリ・ケア連合学会学術集会が開かれ、6月17日の教育講演「日本の総合診療の夜明けと今後の展望」では、同連合学会の前身の3学会トップらが講演。日本専門医機構が専門医認定と研修プログラム認定の両方を担うべきではなく、同機構は前者に特化すべきなど、新専門医制度そのものの問題点が指摘されたほか、総合診療専門医については、サブスペシャルティとして「病院総合医」と「家庭医」を養成する必要性が提起された。 教育講演は4人の講演後、フロアを交えたディスカッションが行われた。 新専門医制度の問題点を提起したのは、地域医療振興協会副理事長で、元日本家庭医療学会代表理事の山田隆司氏。「専門医認定と研修プログラム認定を、同じ枠組みで行うことには無理があるのではないか。参考にすべきは米国の仕組み。専門医の『Certification』を行うABMSと、研修プログラムの『accreditation』を行うACGMEがあり、それぞれ別の枠組みで実施されている」と指摘し、「日本版ACGME」の創設を提言した。「基本領域やサブスペシャルティなどの在り方や専門医認定は、プロフェッショナル・オー...