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ACPは既に地域の医師が実践 ‐西川満則・国立長寿医療研究センター緩和ケア診療部医師に聞く◆Vol.1

インタビュー 2018年6月24日 (日)  聞き手・まとめ:大西裕康(m3.com編集部)

厚生労働省は、今年3月に公表したいわゆる終末期医療に関するガイドラインの改訂版「人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン」に、人生の最終段階における医療やケアについてあらかじめ話し合っておくプロセス「アドバンス・ケア・プランニング(ACP)」の概念を新たに盛り込み、ACPの普及促進を図っている。「アドバンス・ケア・プランニング(ACP)研究会」の世話人や、「エンド・オブ・ライフケア学会」の理事に名を連ねるほか、ACPに関する書籍の編集なども手掛けるなど日本のACP第一人者として活動している国立長寿医療研究センター緩和ケア診療部/エンドオブライフケアチーム医師の西川満則氏に、ACP普及に向けた医師の関わり方などについて考えを伺った(2018年4月25日にインタビュー。全3回の連載)。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ――先生はACPの実践にお詳しいと思いますが、国民全体へ普及させるため、今後、医師には、どのような取り組みが必要なのでしょうか。 まず強調しておきたいのは、「ACPは既に地域にある」「地域の医師が...