1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 4期目に臨み「3つの課題」掲げる、横倉日医会長

4期目に臨み「3つの課題」掲げる、横倉日医会長

レポート 2018年6月24日 (日)  橋本佳子(m3.com編集長)

日本医師会会長の横倉義武氏は、6月24日の第143回日医臨時代議員会の冒頭で、「医師会組織は、わが国の重要なインフラ。そして医療は社会的共通資本」であるとし、「社会保障制度の精度を上げ、その安定性と持続可能性を高めるためには、医療界を挙げて自ら変革に取り組み、未来に対する責任を果たしていく覚悟を示していくことが重要」と抱負を語り、具体的に取り組むべき3つの課題を挙げた。 第一は、プロフェッショナル・オートノミーに基づく医師の働き方改革、第二は、かかりつけ医機能の拡充による地域医療の強化、第三は、経済、財政、社会保障を一体的に考えた国づくりの推進――だ。横倉氏は前日の定期代議員会で4選を果たした(『横倉日医会長、4選果たすも、体制に陰り』を参照)。 日医会長の横倉義武氏 これらの取り組みを通じて、変革を推進する一方、日医が目指す医療の在るべき姿を明確に国民に示し、その共有に努めていくことも必要だとした。日医総研を中心に現在、新たな医療のグランドデザインの作成を進めている。「人はひとたび生を受ければ、無条件で尊重され、守られるべき存在である」がその基本命題となり、「人類(ヒト)の生命と尊厳...