1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 「HPVワクチン接種再開に向けフォーラム」松原日医副会長

「HPVワクチン接種再開に向けフォーラム」松原日医副会長

レポート 2018年6月24日 (日)  橋本佳子(m3.com編集長)

日本医師会副会長の松原謙二氏は、6月24日の第143回日医臨時代議員会で、「現時点において、接種後に見られた症状と、ワクチンとの因果関係を証明する知見は得られていない」と述べた上で、なるべく早期に接種勧奨を再開し、接種率を高めることを期待し、国に対して求めていくとともに、国民の理解を深めるための公開フォーラムを日本医学会との共催で予定していると答弁した。「現在の状況が続くことにより、わが国の子宮頸癌の発生が他国と比べて多くなるという状況を何とか避けなければいけない。このフォーラムの開催がHPVワクチンの積極的勧奨の再開に関する国の判断につながることを強く期待している」。 ただし、松原副会長は、「同じことを同じように実施したら、同じ結果になる可能性もある」とし、例えば18歳以上に接種し、HPV感染率や子宮頸癌の発生率が下がることが証明されれば国民の理解が得られるなどと述べた。「HPVワクチン接種の問題は、なるべく早く対応しなければ、国民の健康にとって大変な被害が出てくるのは明らかであり、適切に対応したい」。 日医副会長の松原謙二氏 HPVワクチン接種の積極的勧奨の再開への考えや、具体的な...