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「ワクチン需給ギャップ、情報共有で対応」釜萢日医常任理事

レポート 2018年6月25日 (月)  橋本佳子(m3.com編集長)

日本医師会常任理事の釜萢敏氏は、6月24日の第143回日医臨時代議員会で、各医療機関に対するワクチンの納入実績をほぼリアルタイムで集計する試みを拡大したり、ワクチンの流通備蓄量を現在の2カ月分から増大するなど、ワクチンの安定供給の仕組みづくりを厚生労働省に働きかけていく方針を表明した。さらにワクチンの安全接種推進のために、厚労省と緊密に連携し、日医会員に対する情報提供などに努めていくとした。 日医常任理事の釜萢敏氏 「安全・安心な予防接種推進のために」と題して、個人質問したのは兵庫県代議員の足立光平氏。沖縄県を中心とした今年の麻疹流行などを例に挙げ、「いつも任意接種の急速な需要拡大に、優先されるべき定期接種が圧迫されるというイタチごっこを克服する必要がある」と指摘。(1)国の安定供給のための仕組みづくりの現状と展望、(2)安全接種のための方策改善と環境整備、支援――について質問した。 釜萢常任理事の答弁に対し、足立氏は、「生産そのものがギリギリの状況にあることが問題ではないか。絶対的な不足を補う意味でも、企業任せにするのではなく、余裕のある安定生産になるようにすべき。また複雑すぎる予防...