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「ムンプス・ロタワクチン、定期接種化を要請」釜萢日医常任理事

レポート 2018年6月25日 (月)  橋本佳子(m3.com編集長)

日本医師会常任理事の釜萢敏氏は、6月24日の第143回日医臨時代議員会で、おたふく風邪(ムンプス)ワクチンとロタウイルスについて、「定期接種化を望む声が非常に多いと承知している。日医としても安全性を確保した上での定期接種化について、厚生労働省の検討会を通じて国に働きかけていく」と答弁した。 ムンプスワクチンを含むMMRワクチン(三種混合ワクチン)については現在、新たな臨床試験が進められているが、市販にはまだ時間がかかると予想されることから、釜萢常任理事は、「現在ある単独ワクチンを定期接種に加えることも選択肢ではないか。ムンプスワクチンの接種料金を補助している自治体では、対象者の接種率が90%近いケースもあり、そのことも踏まえて検討しなければならない」と述べた。ロタウイルスは腸重積のリスクと費用対効果の問題など、幾つか解決すべき課題があるため、厚労省の検討会での議論が必要だとした。 日医常任理事の釜萢敏氏 さらに、これまでもキャンペーンなどを通じて、予防接種で防ぐことができる病気(VPD)について、定期接種化を求めてきたとし、2019年度厚生労働省予算に対する日医の要望でも、ムンプスワク...