診療報酬算定要件の研修「受講しにくければ改善図る」松本日医常任理事

日本医師会常任理事の松本吉郎氏は6月24日の第143回日医臨時代議員会で、厚生労働省が2018年度診療報酬改定で新設した「小児運動器疾患指導管理料」（250点）など、算定要件に「研修修了」が定められている診療報酬に関して、「極めて受講しにくいなどの状況があればお知らせいただきたい」と述べ、受講に際し不便があれば是正に取り組む考えを示した。診療報酬の要件設定などを検討する際、日医として「専門医でないと算定できない、学会員のみが研修受講可能など、限定する方向では決して考えていない」とも述べ、理解を求めた。 松本常任理事 一方、「問い合わせたところ受講料は学会員は1000円ないし2000円くらい。非会員はおおむね5000円と差はあるものの、受講できないことはない」と説明。その上で、「同管理料は、診断治療に当たって専門の医師の診察が必要な場合、成長に合わせて継続的な医学管理が必要であるなど、創設の趣旨を考えると、まずは専門領域を担う学会に研修を行っていただきたい」と説明した。 秋田県代議員の伊藤伸一氏が、同管理料の算定要件として修了する必要がある「適切な研修」は、必要な医師が広く受講できるよう...