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健康寿命の県別比較は無意味、「取り組み評価の指標に」羽鳥日医常任理事

レポート 2018年6月26日 (火)  大西裕康(m3.com編集部)

日本医師会常任理事の羽鳥裕氏は6月24日の第143回日医臨時代議員会で、健康寿命を都道府県別に比較しても意味がないとの立場を表明した上で、疾病予防や健康づくりに関する今後の取り組みを評価していく客観的な指標の必要性を強調した。 羽鳥常任理事 長野県代議員の竹重王仁氏が、健康寿命を算定する方法として3種類を示した上で、解釈をめぐって地域に混乱が生じているために客観的な算定方法の統一化が必要と訴え、日医の考えを質問したのに答えた。 竹重氏が挙げた健康寿命の算定方法は、以下の3種類。 (1)国民生活基礎調査の質問「あなたは現在健康上の問題で日常生活に何か影響がありますか」に、「ない」と回答した状態(2016年調査では男性の全国1位は山梨県、全国平均が72.14歳。女性は1位が愛知県で、平均は74.79歳) (2)同調査の質問で「あなたの現在の健康状態はいかがですか」に「よい」「まあよい」「ふつう」と回答した状態(2013年調査では男性の全国1位は山梨県、全国平均が71.19歳。女性は1位が静岡県で、平均は74.72歳) (3) 日常生活動作が自立している期間の平均介護保険の要介護度2未満を健...