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日本の高校生が米国の足病医になるまでの道◆Vol.1

オピニオン 2018年7月6日 (金)  ガジザデ・ラミン(MD/DPM)

患者さんは患部に何か異常があるときどのように専門医を選ぶのでしょうか。歯が痛いときは歯医者、目の調子が悪ければ眼科、お腹が痛いときはとりあえず内科、というような具合でしょうか。では足の問題は? アメリカには足の専門医(Podiatrist)がいます。糖尿病の患者さんの足の爪やたこの処理からアスリートの足の骨折の手術まで、さまざまこなします。整形外科医との大きな違いは、学生時に足のバイオメカニクス(生体力学)の勉強に費やす時間が多く、手術以外の広い分野で足の問題の解決に取り組むところでしょうか。 僕は今アメリカのシカゴでこの足の専門医をしています。正式には研修期間の3年を終えたばかりの新米です。それでもそれなりに経験は積んでいるつもりですが。 足病医と普通の医師の違いなどについては、追々ご説明していきますが、今回は一発目ということで僕がどのような経緯でこの足病科に入ったのかをお話ししたいと思います。足フェチなの?とよく聞かれますが違います(笑)。 僕は、仕事の関係で来日したイラン出身の両親のもと日本で生まれ育ちました。高校卒業後は、先にシカゴに渡って大学に行っていた姉に、「こっちの大学も...