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「受療行動変革、一層進める」日医横倉会長

レポート 2018年6月27日 (水)  水谷悠(m3.com編集部)

日本医師会会長の横倉義武氏は6月24日の第143回日医臨時代議員会で、国民の受療行動は変化してきているとの認識を示した上で、「これからの超高齢社会、少子化による人口減少社会に向け、国民の受療行動の変革を一層進めていかないといけない。かかりつけ医機能を推進していくことが非常に重要」と述べた。宮城県代議員の橋本省氏の代表質問に答えた。 橋本氏は、日本の患者は大病院指向が強く、軽症でも大病院に行くことや、救急外来を受診して専門医の診察を要求する例が少なくないことなどから、勤務医の負担が過剰であると指摘。特に急性期病院で労働基準法を守るためには医師の増員が必要だが、それは不可能で、医療を縮小するしかないがそれもできないという現状を訴えた。 さらに、フリーアクセスに変化が必要であるとも説明。まずはかかりつけ医を受診して必要に応じて専門医の紹介を受けることや、コンビニ受診抑制といった受療行動変革の必要性について、日医の見解を尋ねた。 横倉会長は、大病院と、中小病院や診療所の外来の機能分化の観点から大病院の直接受信の是正の重要性を指摘。今年4月の診療報酬改定で紹介状なしの大病院受診時の定額負担徴収義...