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医師の時間外労働、「結論早まる可能性」厚労省・鈴木医務技監

レポート 2018年7月2日 (月)  大西裕康(m3.com編集部)

鈴木氏 医師の時間外労働規制の具体的なあり方に関する結論の取りまとめが、想定よりも早まる可能性が出てきた。厚生労働省医務技監の鈴木康裕氏が6月29日、金沢市内で開かれた第68回日本病院学会のシンポジウムで「来年の3月までに法令上の基準は決めなければならないが、それよりもかなり前に結論を出していただくことも含めて検討しなければならない可能性がある」との認識を示した。結論をまとめる時期が早まる理由としては、医師の時間外労働の上限規制を他の職種とは異なる形で特別に設けるために法律改正が必要になった場合、法案に関する与党との調整などに時間を要することを挙げた。 医師の時間外労働については、政府が2017年3月28日に公表した「働き方改革実行計画」で、「医療界の参加の下で検討の場を設け、質の高い新たな医療と医療現場の新たな働き方の実現を目指し、2年後を目途に規制の具体的な在り方、労働時間の短縮策等について検討し、結論を得る」との方針を記載。厚生労働省が「医師の働き方改革に関する検討会」(2017年8月2日に初会合)を設け、検討を進めてきた(同検討会での議論については『次回以降「本丸」の上限規制な...