「医療情報の連携を進めるべき」政府AI原則会議で和泉・首相補佐官
レポート
2018年7月6日 (金)
長倉克枝(m3.com編集部)
人工知能(AI)の普及のための環境整備に向けた政府の「人間中心のAI社会原則検討会議」(議長:須藤修・東京大学大学院教授)の第3回会合が7月5日に開催され、医療でのAI利活用を促進するために不可欠な医療情報の収集の課題に対し、首相補佐官の和泉洋人氏は「医療の情報収集は現状バラバラに行われているが、これらのデータ連携を進める必要がある」と強調した(資料は、内閣府のホームページ)。 会合では、同会議構成員で日本医師会常任理事の羽鳥裕氏が今年6月に日医が取りまとめた報告書「人工知能(AI)と医療」(『日医、AIと医療で提言、「医療従事者とAIが協調する医療の実現を』を参照)について報告した上で、AI利活用に不可欠な健康や医療に関するデータ取得・標準化について日医として進めている取り組みについて紹介した。具体的には、乳幼児健診から学校健診、定期健康診断やがん検診等、乳幼児期から老齢期に至る生涯を通じた健診データの標準化のための「検診標準フォーマット」の開発と普及などを挙げた。 その上で羽鳥氏は、医療、健康、介護にかかるデータの収集が現状の法規制ではうまく進まないことを指摘。今年5月に医療情報収...
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