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大学病院の臨床系教員は「裁量労働制」を

レポート 2018年7月10日 (火)  大西裕康(m3.com編集部)

国立大学附属病院長会議は7月9日の記者会見で、国の2019年度予算概算要求を念頭に置いた要望として、「大学病院の臨床系教員に対する裁量労働制の適用」を含む計6項目を公表した。同会議の常置委員長を務める山本修一氏(千葉大学医学部附属病院病院長)は、「関係者への説明を始めている」と説明した。 要望事項は下記の6項目。 (1)国立大学附属病院の機能維持と事業の継続性確保 (2)大学病院関係予算の確保・充実 (3)消費税補填不足に対する抜本的な対応 (4)地域医療構想の実現に向けた財政支援 (5)大学病院の医療安全等の強化に向けた支援の充実 (6)大学病院の臨床系教員の働き方改革 常置委員長の山本氏 (6)では、臨床系教員への裁量労働制適用のほか、「客観的な勤怠管理の仕組み導入」「職員の健康管理の徹底」「タスク・シフティングの推進にかかる支援」を挙げた。(4)では、大学病院が地域の拠点としての機能を維持・充実させるため、地域医療構想の実現に向けた積極的な取り組みに対する財政的な支援を要望。(5)では、医療安全管理を専門とした医師などを安定的に確保するための仕組みやサポート体制の構築を求めた。 ...