日医、「被災地JMAT」の派遣を準備

日本医師会常任理事の石川広己氏は7月11日の定例記者会見で、西日本で大きな被害が出ている「平成30年7月豪雨」への日医の対応を説明した。JMAT（日本医師会災害医療チーム）のうち、被災地の医師会で編成する「被災地JMAT」を、岡山、広島、愛媛の各県で準備中で、このうち愛媛県医師会では11日から12日にかけて担当役員、県看護協会、県薬剤師会によるチームを先遣隊として出し、医療ニーズのアセスメントを実施しているという。被災した医療機関や地元医師会への支援として、近く全国の医師会や会員に対し支援金の依頼も行う。8月末まで募集する予定。 日医では7月5日以降、日医と都道府県医師会の災害担当者で「都道府県医師会・日本医師会災害時情報共有システム」を使って情報共有を図り、厚生労働省とも調整しながらJMAT派遣の要否などを検討。今後は避難所の集約や避難者数減少が見込まれるものの、「水が足りない、暑い状態が続いており、健康が損なわれる」として熱中症や感染症、DVT対策などが重要と述べた。...