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「必ず再開」まび記念病院・村上和春理事長

レポート 2018年7月17日 (火)  水谷悠(m3.com編集部)

7月7日から8日にかけ、西日本豪雨で建物が水に浸かって入院患者や避難住民が孤立した映像が繰り返し報じられた、岡山県倉敷市真備町で唯一の一般病院「まび記念病院」(80床)。理事長の村上和春医師は7月12日、m3.com編集部の取材に応じて緊迫した状況を説明し、「必ず病院を再開する」と声を詰まらせながら語った。 村上和春理事長 7月7日、村上氏は午前4時に倉敷市内の自宅を出て病院に向かった。通常は15分程度の道のりだが30分あまりかかり、午前5時前に到着。「水は西から来ている」との話を聞き、約2キロメートル西にある同法人の「箭田クリニック」が気になって向かおうとしたが、通行止めのため病院に戻った。 同じ頃、院長の村松友義氏が所属長全員に招集をかけ、何人かは集まったものの、こちらも交通止めのため全員は病院に来られなかった。気になって朝早く来た医師も数人、病棟には看護師が3人、その他の職員を含め、この日の朝は理事長、院長以下二十数人の病院スタッフがいた。 午前7時頃、1階にある眼科の検査機器など医療機器をエレベーターで2階へ運び始めた。だが停電し、予備電源も1階に置いてあったため、ほどなくエレ...