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ダビンチ手術、保険適用で3~4倍増の領域も

レポート 2018年7月17日 (火)  橋本佳子(m3.com編集長)

外科系学会社会保険委員会連合(外保連)が7月17日に開いた記者懇談会で、2018年度診療報酬改定で12術式に新たに保険適用されたロボット支援手術の実施件数が、着実に増加していることが明らかになった。 日本胃癌学会理事で、静岡県立静岡がんセンター胃外科部長の寺島雅典氏によると、胃癌の胃切除のロボット支援手術は、2016年と2017年は全国で年間400例程度だったが、改定後の4月から6カ月までの3カ月間で既に300例を超えた。「急速に普及しており、年間で1500~2000例になると想定される。胃癌の胃切除では、約10分の1がロボット支援手術になると推計される」(寺島氏)。実施施設は現在約40施設だが、2018年度末までには100施設程度にまで増加すると、寺島氏は見込む。 直腸癌のロボット支援手術は、2017年は全国で月約25件(34施設)だったが、2018年4月は約3倍の月75件(27施設)、5月は約4倍の月100件(35施設)、6月は約4.5倍の113件(39施設)へとそれぞれ増加。「術者として10例以上実施した経験を有する常勤医が1人以上など、施設基準は厳しく、一気に広がる状況ではない...